当診療所よりみなさまへ

幹細胞を用いた再生医療は、極めて先進的かつ高度な医療方法であるため、それが提供できる医療機関は、厚生労働省認定の特定認定再生医療等委員会でその治療の妥当性・安全性・管理体制等が厳しく審査され、そこで適合が認められ、かつ、厚生労働省の審査手続きを経て計画番号が付与された場合にのみ、幹細胞再生治療を行うことが可能となります。

翼ハロー歯科・内科診療所は、厚生労働省への正式な手続きにもとづき、糖尿病治療を目的とした第二種再生医療等提供計画番号を取得し、正式に幹細胞再生治療を行う認定医療機関です。再生医療等提供計画書はこちら

はじめに

高度に医療が発達した現代。
しかし一方で、糖尿病、心臓病、脳卒中、高血圧、肥満、脂質異常症などの生活習慣病は増え続け、難病も数多く存在します。 こ
れらの病気は、完全に治すのが難しく、これまでは、薬で症状を抑えたり、和らげたりするだけの「対症治療」が中心でした。

しかし、新たな治療方法が登場しました。
それが「幹細胞再生治療」です。

再生医療は今、医療業界において、最も注目されている分野であり、急速に進歩発展を続け、世界中で新たな成果が日々取り上げられています。再生医療は、細胞や組織を用いた治療方法であり、今まで治療困難であった疾患に対して、新たな治療の道を開くものです。
人の体は、およそ60兆個の細胞からできており、それぞれの細胞には、筋肉や神経等の体の機能に応じて、役割が決まっています。
ところが、決まった役割を持たずに、様々な細胞へと変化する可能性を持つ特殊な細胞があります。
それが「幹細胞」です。 「幹細胞」は、病気によって、本来の機能を果たせなくなった細胞や組織を修復や再生できる能力を持っています。

当院が実施する「幹細胞再生治療」は、患者様ご本人より採取した脂肪細胞から「幹細胞」を抽出し、それを培養して、再び患者様ご本人に投与することで病状の改善を図ります。
自己脂肪から抽出した「幹細胞」ですから、拒否反応の可能性が皆無であるなど、極めて信頼性・安全性の高い治療方法です。

再生医療と「幹細胞」


病気や事故により失われた身体機能を取り戻すために、機能を失った部位の細胞や組織を医学的に再生成し、患者に移植することでその機能を修復する治療方法です。
当医院で移植する細胞は、ご本人から採取した幹細胞です。


私たちのカラダは約60兆個、200種類以上もの細胞が集まってできていますが、これらの細胞もはじめはたった1つの「受精卵」なのです。この受精卵は、何度も細胞分裂を繰り返して増殖していきます。

また、その過程で「分化」し、それぞれの細胞が自分の役割に見合う形や機能を身につけ、筋肉なら筋肉の細胞、神経なら 神経の細胞というように細胞ごとに役割を持ち、増殖・ 分化を続けていきます。(図1)

皮膚や血液のように、ひとつひとつの細胞の寿命が短く、入れ替わる組織を保つために再び細胞を生み出して補充する能力を持つ細胞や、私たちがケガや病気をしたときに足りない細胞を修復し損なわれた機能を補充してくれる 能力を持った細胞。これらの大事な能力を持つ細胞を「幹細胞」といいます。 この「幹細胞」があるから、私たちは受精卵から成長し、大人になってからも身体の維持ができるのです。


加齢と幹細胞の関係において、骨髄中の組織幹細胞の数、新生児を1とすると80代では、新生児の1/200にまで減少すること、つまり、幹細胞の減少が老化の一因であるとわかってきました。

 

治療の流れ

1、本治療を提供する医師による問診、診察により、 再生医療を受ける方の適格性の確認行う。
①適格性を有していることを確認した後、説明文書及び同意 書を交付し、本治療を提供する医師による口頭での説明、 質疑応答を行い、書面による同意を頂きます。

 

2、組織(細胞)採取
②局所麻酔を行い、患者様の下腹部から、5~10㎎の組織を採取します。

③厚生労働省より認可を受けた細胞培養センターにて、採取した脂肪組織を治療に必要な特定細胞加工物に製造致します。

 

3、特定細胞加工物の移植(投与)
④問診時に患者様の状態を確認して、問題がなければ、再生医療を提供する医師の判断で投与の可否を決定します。

 


⑤静脈点滴により、特定細胞加工物を移植(投与)していきます。
※疾病等が発生した場合の原因究明のため、使用した特定細胞加工物の一部を6カ月間、-80℃以下で保存いたします。

 


⑥再生医療を受けた患者様は、本治療を受けた日から6カ月後まで、30日に1回、定期的に通院して頂き、経過の観察を行っていきます。
又、定期的に通院が困難である患者様におきましては、医師の判断により定期的な連絡を行うことによる経過観察を行っていくこともあります。